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看護侍

看護侍

No5 劇的な春

No5「劇的な春」
文庫第2巻収録。
75P作品

年に1回、犯罪者たちの親睦会があり、
今年は伯爵が幹事に。
ロンドンはノース・ダウンズの伯爵の城で開催することに。
ところが、
すぐご近所のロンドン大学の総長宅で、
東西首脳会談が行われることに。

KGB、CIAが集う中、
ノイエナチス対策に少佐も駆り出される。

ノイエナチスは首脳会談会場に爆弾を仕掛けたが、
場所を特定できない。
場所を記したマイクロフィルムの存在が知らされたが、
マイクロフィルムは、
伯爵が購入、現在はいている下着の刺繍に。
つまり、
少佐は伯爵のパンツを追跡することに。
会談当日、
ようやく伯爵のパンツを脱がせることに成功する。
性交はしていない。
するはずない。
だが、
70年代の少女たちは、
少佐が伯爵のパンツを追いかけるだけで、
大興奮だ。
萌えぇぇぇぇだ! (この当時そんな言葉は存在しない)

爆弾を発見。
水を入れると40分後に爆発する花瓶が
プラスチック爆弾。
しかし暗号を解読した時には、
首脳の目の前に30分前に水と花を入れ
飾られていた。
爆発まであと10分。
どうする少佐?

現在のエロイカは、
結構なリアリズムの作品。
このNo5「劇的な春」は初期のでたらめなオチではあるけど、
エロイカらしいさわやかさがあふれている。

この作品の解決法が大好きだ。

時代は1979年。
大統領はアメリカのカーター。
会談相手がわからない。
ソ連の首相?
書記長が相手じゃないんだ・・・
この当時の書記長はブレジネフ。
時は流れた。

この時、
登場したソ連のエージェントは、
後にコードネーム「白クマ」として定着した。
私は白クマと少佐のおだやかな駆け引きが大好きだ。





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